平成27年11月17・18日
種別 | 保育所 |
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名称 | 学校法人共愛学園 共愛学園木瀬保育園 |
代表者 | 園長 矢嶋久子 |
定員 | 130名 |
所在地 | 群馬県前橋市小屋原町1122-2 TEL 027-266-1010 |
HP | http://www.ns.kyoai.ac.jp |
第三者評価基準内容に沿った基準は、保育園の理念に基づいた基本的考え方が示され、全職員がグループに分かれ話し合い、マニュアル評価会議を重ね取り組み、園独自の内容の伴った評価の高いマニュアルが作成されている。
「良い保育は、職員のよいチームワークから」の考えのもと笑いの広がる職員室になっている。
地域の老人会が、園菜園を手入れしてくれていたり、4地区の自治会、民生委員、児童委員などが保育園行事に参加協力し、地域に支えられている。
病児保育では、看護師が体調の悪い園児を保健室で、個別に保育している。
法人内に保健師や心理士その他専門職員が在駐しているため、問題が起こった時に相談連携ができる体制になっている。
毎朝のミーティングのほか、各種会議が10種以上定期的または、適宜行われており、それぞれ会議記録もそろっている。
保育理念の「子どもは『一人ひとり違う』を基本に一人ひとりをしっかり受け入れ主体的に自立していく子どもを大切に見守る」、「子どもの最善の利益を考慮し、その福祉を積極的に進めていく」ことを大切にした保育に取り組んでいる。子どもたちの表情は明るく、見守っている職員も生き生きと過ごしている。
毎日、栄養士が各クラスに出向き子どもたちと一緒に食事を食べたり、保育室やホールで食育(絵本・パネルシアターなど)を実施したりしながら状況を把握し、給食会議で献立内容の検討をしている。
日常保育でも自由な活動が保障されているが、3歳以上児が朝から降園までの1日を異年齢混合の3グループで過ごす「フリーの日」をとても楽しみにしている。
朝の受け入れ担当の職員はその日の誕生日の園児に「お誕生日おめでとう」とお祝いの言葉をかけて受け入れている。
虐待マニュアルでは、保護者支援を視野に入れ「親への共感」「虐待をする親の特徴を把握する」など保護者に寄り添った内容も含まれている。
評価を受けると決定してから長い期間を経てしまったが、かえってそれがプラスとなり高い評価を生む準備期間となった。職員は何度も自己評価を行い、保育園の職員として自らを振り返ることが出来た。自己評価はそれぞれの資質向上につながったと思う。必要なマニュアルはいくつかのグループに分かれ、自主的に学び、研究して作り上げた。それを職員が共通認識するための時間をどう作りだすかが課題であったが、休憩時間にあるいは保育終了後マニュアル会議として、また土曜日に出勤して読み合せを行うなど共通理解を深めた。
68項目の評価課題は、すべてにおいてマニュアルが整備されているか、職員の共通認識がされているかが問われていた。一人ひとりに分厚いマニュアルファイルが手渡され、読み込むことから始めたが、時間を共有し共に読み合わせをする中から現状に合っていない箇所や、付け足す部分が明確になり、一層良いものになっていった。栄養士・看護師など専門職のマニュアルは保育士の大きな指針の一つとなった。また、園長としての資質やリーダーシップが問われる箇所では、自らの足りなさを痛感しながらもより良い保育園運営と評価課題を整えていった。
第三者評価受審は、保育園にとってまず子どもたちの最善の利益を考える視点、保護者を支える視点、職員の資質向上の視点が一致し、園全体がまとまりのある集団になったと思う。
4月からは保育園と共愛学園幼稚園が一つになる幼保連携型認定こども園に移行していく。教育の部分、養護・保育の部分がより充実される施設を目指していく。その基盤には今回整備されたマニュアル一つ一つが生かされ、こども園としてさらに充実したものになっていくと思われる。
※評価基準の項目毎の評価結果が見ることができます。
各項目毎の評価結果(272KB)