最近の社会情勢をみると、急速に少子高齢社会が進む中で、子どもたちを取り巻く環境や子どもたち自身も大きく変わりつつあります。親子関係をはじめとする社会関係の希薄化や青少年犯罪の多発、児童・生徒の虐待やいじめ、体罰の問題などが新聞報道等を騒がせています。
このような現状や課題に対して、全国的にも福祉教育は新たな段階を迎えようとしております。従来の「福祉講座」や「疑似体験」を中心とした福祉学習から、身のまわりの人々や地域との関わりを通して、コミュ
ニケーション能力、リーダーシップ、創造力、共感力、高い倫理性や市民性といった人間としての基本能力や総合的な社会性を育む手段として、広がりを見せております。
群馬県社会福祉協議会では、平成16年に関係機関と協力して、福祉教育用資料「福祉教育の進め方~ぐんまを担う子どもたち~」の発行とともに、その「CD-R」版を作成し、県内の各学校、社会福祉協議会、教育関係機関等へ配布いたしました。
この度、昨今の福祉教育を取り巻く環境が変化してきたことから、内容を見直し、改訂版を作成し、そのコンテンツを群馬県社会福祉協議会ホームページへ掲載する運びとなりました。
この福祉教育用資料を、総合的な学習の時間をはじめ、福祉教育実践の一助として活用していただければ幸いです。