清泉園
1.第三者評価機関名
群馬社会福祉評価機構
2.訪問調査実施日
平成17年12月12日、13日
3.事業者(受審施設)情報
4.評価の総評
◎評価の高い点
- 地域との関係が充実
利用者の生活に必要とされる物品購入や美容院、床屋などの社会的資源の活用や利用者の作品展示販売を地元商店街や娯楽施設を利用し活動の場を広げている。また、施設のグランドを地域の野球大会やゲートボール大会の会場として、地域交流ホームを地域自治会、老人会の活動場所として開放している。また、近隣三施設と行事や防災で協力関係を築いている。
- 4寮間の調整を図る
清泉園は4寮で構成されているおり、互いに寮の特色を持ち独自の動きを示しているが、4寮を把握することの大切さから、互いの状況と今後の方針を認識し合う習慣が支援会議やケースカンファレンス会議を通して体制が作られてきている。
- 個別支援プログラムマニュアルの充実
利用者個々の生活状況を把握して、全員の項目ごとの支援手順が示され、支援方法や留意点がまとめられて誰が支援しても対応できるように記録され職員間の認識が図られている。
- 自治会組織の充実
自治会議が毎月開催され、施設行事、食事、生活環境、外出等の議題が話し合われている。そして、生活全般の要望を施設側は受入れ、寮会議、職員会議で検討される流れが築かれている。また、昭和54年より利用者の発行している広報誌が現在も続き、利用者の情報提供の役割を担っている。
◇改善に向けて取り組んでいる点
- 個別支援計計画書作成充実
個別支援計画書作成検討委員会が組織され、計画のあり方、書式、記載方法が検討されてきている。今後は、現在のアセスメント方法や記載項目の見直し、課題に対する記録の方法、本人、保護者の意向と同意方法と確認のあり方の検討がされている。
- 危機管理
危機管理委員会で取り上げられ話し合われた事故、災害、ヒヤリハット体験報告をどのような形で施設運営に反映して行くかが課題となり、リスクマネジャーを配置して検証と分析を行い、防止策に関する職員への周知徹底を進めている。
5.事業者(受審施設)のコメント
自己評価を積み重ねていくうちに施設、法人の足りない部分が具体的にみえてきて、全員の共通認識事項の確認につながりました。また、評価作業のやりとりの中では、職員から「改善」という言葉がでてきました。自発的な目標確認からの改善意欲パワーは、与えられたものではない迫力を感じました。この力が仕組みとしての組織を作り上げていくようです。
今回の一連のプロセスが更なるサービスの向上と利用者を中心とするという基本に忠実な中での「変化の時代での柔軟性」の源になるものと信じています。
6.評価結果
※評価基準の項目毎の評価結果が見ることができます。
各項目毎の評価結果(107KB)